令和7年9月14日、全青司札幌全国研修会第11分科会を担当しました。当日は、多くの参加者の方と一緒に学ばせていただきました。

アイスブレイクでは、何をするのだろうと参加者の方も緊張されていたようで、固い雰囲気を感じましたが、講義になると、ほとんどの方がこれまで相談の研修を受けていらっしゃったようで、メモをとりながらうなづかれる姿も見られ、だいぶん笑顔に。
そして衝撃のチャットGPTの相談。。。
これまで、人間でなければできないと思われていたコミュニケーションスムーズで、相談として成り立っていることに驚かれたのではないでしょうか。
休憩後、参加者の方に実際にチャットgptに相談をしてもらったところ、思ったよりも相談が深い部分に進んでしまったように見えました。相談員が人間であれば、あの短い時間であそこまでの深い部分に触れることができるかといえば、できなかっただろうと思いました。あまりうまく表現できませんが、人間の相談員であれば、見えている相談者との距離感を感じながら、相談を受けるからではないか、チャットgptには体がないことで人との距離を感じることができないのではないかと思いました。
その後、身体性を感じるワークとして、トイレットペーパーを使ったワークを行いました。
トイレットペーパーが切れないように相手を意識したり、目を閉じたり、さらに声を出さないで・・・とどんどん感覚が研ぎ澄まされていく様子が見えます。また、見えない他者への配慮も感じます。
黒薮さん、講師デビューとは思えないほど堂々とされてます。
さらに、部屋を暗くして、アイマスクをして(五感ではなく視覚を除く四感で)、対話を進めます。
最初は、発言が出てこず、沈黙が続きます。一人が話し始めると、ぽつりぽつりと会話が進みます。チャットgptとの相談を通じて、相談員が発する声や相談員の姿、人とAIとの違い、「わかります」という言葉から受ける印象、参加者一人一人が、他者の言葉を受け、自分の言葉で返す、新しい言葉がどんどん紡がれていく。。。このやりとりこそ、人間でなければできないことではないかと心が震えました。少なくとも、チャットgptとのやりとりからは新しい言葉にはつながらなかったと、私は感じています。
チェックアウトでも、今日の分科会を受けて、新しい言葉がどんどん出てきて、私の中にもどんどん世界が広がっていくようで、ワクワクしました。参加者の方も同じように思ってくれているといいなぁ。
最後に、いろいろ準備をしてくださった千葉実行委員長、分科会担当の野村さん、山本さん、本当にありがとうございました。