hoaトレ第3期では第3回目「メディエーションと民主主義」と肉屋の本間 崇役を担当された茨城県司法書士会のクロサワ(黒澤竜太)さんから、感想をいただきましたので、ここに掲載させていただきます。演劇のおけいこではさすが経験者!と圧倒され、刺激になりました。本当にありがとうございました。
クロサワさんの感想
今回は24日のワークショップに参加し、四半世紀ぶりに役者として演技をしました。
演劇青年だった若かりし頃の数年間。
当時感じていたことのひとつが「自分が『感情の入った素晴らしい演技ができた!やったぜ』と思った時はたいてい全然伝わっていない」ということ。
言うなれば、夜に書いたラブレター。または自己陶酔のカラオケ。観客からどう見えているかの視点が欠落している(または曇ってしまっている)から、ひたすら自分が気持ちいいだけ、まさに独りよがりの演技になってしまうという。
経験を重ねて少しずつ理解したことは、目の前の状況にリアルタイムに反応する、舞台上に確かに生きている主観の自分を持ちつつ、同時に自分含む舞台全体を上空から俯瞰で見て自分をコントロールする技術を持つことの大切さでした。
サッカーやバスケットボールなら「ゾーンに入る」と表現されるかもしれません。自チーム選手と相手チーム選手の配置・動き・コンディションを全て把握して自分の最適な動きを瞬時に選択できること。
これって、メディエーションや相談においても通じるよな~、と、常日頃思っておりましたが、今回役者の「伝える難しさ」を久方ぶりに体験することで、改めて忘れてはいけないと再認識しました。
いつまでもどこまでも続く修行、楽しいですねえ。