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第53回全青司札幌全国研修会報告~黒藪さんからの開催報告~

第53回全青司札幌研修会 第11分科会を通して

今回は第11分科会「ダイアログを通じて、ともに未来を創る司法書士の挑戦」として全青司札幌研修会に参加させていただきました。

分科会では、こちらが事前に収録したAI相談をみていただいた場面はもちろん、AIに相談してもらう場面では多くの方がその返答のレベルの高さや自然さに驚かれていたように感じました。AIは言葉を受け止め、返すことができます。けれども、そこに本当に「つながり」は生まれているのでしょうか。AIのレベルに驚きつつも、頻繁にAIから発される「わかります」に違和感がある方が多かったのも印象的でした。

私自身、そのAIではまだ補いきれない「つながり」を、視覚を遮るワークで感じられたらと、今回のプログラムに臨みました。
視覚が遮られた状態で、人は相手の声や気配に自然と敏感になり、言葉では得られない感覚を皆様体感できたのではないかと思います。現実では難しいけれど依頼者の方等と視覚を遮断してしゃべることができたら、という声があったのも興味深く感じました。
私もそうなのですが、普段はうわべだけの会話で済ませてしまうことも多い大人にとって「しっかりと対話する」機会は少ないのではないでしょうか。気配を大事にしながら、見えない存在に思いをよせ対話する。今回はそういう機会を作れたのではないかと体感しました。

この第11分科会を通し、第53回全青司札幌全国研修会のテーマ「ひととともに」は、単なるスローガンではなく、私たちが見落としがちな大切な日常の実践なのではないかと感じました。それを参加者の皆様と一緒に考え、体験を共有できたことは私にとっても貴重な経験となりました。ありがとうございました。

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