2021年12月4日13時から14時30分にかけて、hoaトレ60分第2期第5回目を開催しました。
当日は、11名の方と一緒に、「調停ロールプレイ」を行い、一緒に学びあいました。
今回は、これまで学んだスキルを生かして調停ロールプレイを行いました。
ロールプレイの内容は、家事をやっていると言う夫と家事をもっとやってほしいと言う妻という設定で、夫婦の家事の負担を考える内容でした。ちなみに、今回のロールプレイの素材は、ADRトレーニングのロールプレイシナリオ作り講座で作成されたものを使いました。
今回のロールプレイでは、観察者として参加しました。
その場では、調停の初めの方では、当事者双方は同じことを話しているのに、当事者同士で見えているものが全く違い、当事者は自分の立場だけを主張していきます。しかし、調停が進んでいくと、相手を責める発言だけではなくて、相手の立場を慮るような発言が出てきます。その変化がとても興味深かったのですが、どうしてこのような変化が起こったのか(当事者にどのような気持ちの変化があったのか)が分かりませんでした。
当事者役の方の振り返りで、
何度か、調停人を味方にしようと思ったけれど、調停人が自分の方に寄ってこなかった。中立的な立場で話をきいてくれていたので、自分で解決しようと思った。
という発言がありました。
自分で問題を解決するためには、自分の主張だけしていても解決できず、相手の立場も理解しなければ、問題解決には結びつかないよなと気づきました。調停人は、当事者がそのように変化できるまで、じっくり2人の当事者に寄り添いつつ、一方に寄らず、真ん中で話をきき続ける。。。なかなか難しい。。。と改めて思いました。
そして、これまでの気づきの中であった、「当事者にしっかりと向き合うことで、当事者自身が自分の解決を考え始める」「問題の本当の解決は、当事者の中にしかない」というのは、調停の現場でも生かされるのだなと気づきました。
また、別のチームでは、調停人が相手の話を言い換えて伝えてくれたので、直接相手からきくよりも、耳に入ってきたという振り返り、相談とは違う言いかえの効果があることにも気づきました。
毎回新しい気づきがありますね!
調停人が、当事者の話をしっかり聴き、しっかりと真ん中にいることで、当事者が自分自身で問題の解決を考え始める。
これまでのhoaトレで学んだことはすべて、調停の現場で実践できる。
(篠田貴子)