ADR(裁判外紛争解決手続)トレーニング

わたしたちは、 調停人(メディエーター)養成講座を主催しています。

その目的は2つ

★ADRを紛争解決の一つの選択肢として提案できるようになる

★自らも、ADRにおいて調停人や事件管理者として活躍できる

そんな司法書士を増やしていくためです。

依頼者のために、あなたの武器をひとつ増やしませんか?

住宅近隣や職場など、これからも人間関係が続いていくという状況の中で紛争が起きた場合、ADRはその真価を発揮します。

ADRは、当事者同士が納得のいくまで話し合い、未来志向で解決地点を模索することのできる、柔軟な紛争解決手続きなのです。

調停人は、証拠調べもせず、何かを法的に判断することもなく、ただ当事者同士の話し合いを支えます。 その姿勢は今までの司法書士業務とは異なりすぎて、最初は戸惑いを覚える方もいらっしゃいます。 アドバイスをしたい気持ちを抑えなければいけない、という忍耐を求められる 場面も少なくありません。

しかし、ADRのトレーニングを受けた後で通常の司法書士業務を行うと、相談者の関係性が良くなったり、司法書士自身が相談者の問題を過度に背負い込まなくなった等、数々のプラスの変化があったというご報告を参加者の方から頂いています。

また、ADRの利用者は、相手方同席のうえで真正面から話し合いに臨む経験を通して、大きく変わります。

私たちは、人が誰でも持つ「自分自身で前に進もうとする力」、「自分の問題を自分で解決しようとする力」を信じて、当事者を一番近くで支えることができるのです。

私たちは、ADRこそが当事者支援の真骨頂だと考えています。

こんな方におすすめのトレーニングです!

★ADRに興味がある
★調停人になりたい
★話し合いを促進するファシリテーション技術に興味がある
★相談技術を磨きたい
★依頼者とのコミュニケーションで悩んだことがある
★人付き合いに苦手意識がある
★相談を受けると「自分が何とかしてあげなくては」と背負いこんでしまう
★司法書士としての可能性をもっと広げたい

基礎編の研修内容

基礎編では、ADRについて何も知らない、全く初めての方も安心して受講できるような内容になっています。

具体的には下記のようなプログラム構成となっています。

★ ADR、メディエーションの基礎
★ 自分のコミュニケーションを振り返るワーク
★ コミュニケーションの構造・紛争が起こる仕組み
★ 「聴く」に関する様々なスキルワーク
★ 言語・非言語領域の観察の仕方
★ 調停ロールプレイ

・・・など、 体験を通じて楽しみながら真剣に学べる2日間のプログラムです。 2日間の最後には、ロールプレイで実際に調停人役にトライして頂く機会もあります。

ステップアップ編の研修内容

ステップアップ編では、当事者から、ひととおり話をきいた後、どのように当事者同士の理解を深めていくかを学んでいきます。

具体的にはこのようなプログラム構成となっています。

★ 聴く(上級編)
★ 課題の特定
★ 選択肢の開発
★ ホワイトボードの活用方法
★ 調停人の倫理
★ 調停ロールプレイ

基礎編と比べて、より調停の実際の場面に即した内容になります。

ワークや調停ロールプレイの時間も多く取りますので、短期間で凝縮された経験を積むことができます。

また、『聴く』や『課題の特定』、『選択肢の開発』は相談業務をはじめ、普段のコミュニケーションにおいても役立つ実践的なプログラムです。

※ 本ページで使用している写真は、2019年11月9日・10日に全青司ADR委員会主催で行ったADRトレーニング基礎編の際に撮影したものです。